先日わが家にお客様が来たときに、妻がアジサイを買ってきました。
アジサイには赤色系と青色系があり、土壌によって決まるといわれていますが、どうも違うようです。
また、個人的には青色系が多いような気がするのですが、どうなんでしょう?
1. 従来の説
私たちがアジサイの色について説明を受けてきたのは以下のような内容です。
アジサイにはアントシアニンという成分が含まれていて、これが土壌の中にあるアルミニウムと反応して青くなる、ということです。
意外に感じるかもしれませんが、日本の土壌の中にはアルミニウムが含まれているのです。
そして土壌が酸性だと、アルミニウムが溶け出し、アジサイの根から吸収されます。
一方土壌が中性やアルカリ性だと、アルミニウムが溶け出さないので、化学反応が起きずに、アジサイの花は赤色系になります。
このように、アジサイのもともとの色は赤色系だったのです。
2. アジサイに青色系が多いわけ
もともと赤色系だったアジサイですが、青色系が多いのは、土壌が酸性の場所が多いからなのですね。
昔「酸性雨」という言葉が流行りました。
今ではあまり話題にはなりませんが、「酸性雨」というものは現在でも降っているようです。
大規模な森林被害が酸性雨によっておきるものではない、と科学的に検証されて、あまり「酸性雨」という言葉が問題視されなくなったようです。
なので、酸性雨が土壌を酸性にしているのかどうかははっきりとわかりませんでした。
3. 土壌だけで決まるものではないという説
アジサイの色が赤色系なのか、青色系なのかは、土壌だけで決まるものではないというのが現在の定説のようです。
(上に述べた説が間違いということではありません)
アジサイの品種によって、含まれている成分が違うため、例えば同じ場所に咲いていても赤色系と青色系が一緒になっている、ということが起こるのです。
4. 白いアジサイもある?
調べてみると、白い花を咲かせるアジサイがあることがわかりました。
これは、もともとアントシアニンという成分が含まれていないため、土壌の性質にかかわらず、白い色の花になるそうです。

白いアジサイというのはみたことがないな

「アナベル」という種類のアジサイが白色だそうですよ
5. アジサイで有名な鎌倉の明月院
「アジサイ寺」として有名な鎌倉の明月院。
6月は午前8時半に開門されるそうですが、平日でも行列ができるとのことです。
開門と同時に入れば、人のいないアジサイの写真を撮ることができます。
アジサイを楽しみたいのなら、近くの宿で一泊して、朝一番で行くのがよいようです。
明月院のアクセスはJR北鎌倉駅から徒歩10分です。
6. まとめ
以上、アジサイの色が決まる仕組みについてみてきました。
少しでも家の中に花があると、心がなごみますね。
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