昨日、お菓子の森永チョコボールを食べていたら、箱にベルマークがついていることに気がつきました。
筆者(1962年生まれ)が小学生の頃にもベルマークはあったと記憶しています。
ベルマークの仕組み、何についているのか、さらに時代にそぐわないのではないかという意見などをみていきます。
1. ベルマークの仕組み
まずベルマークの仕組みについて説明します。
ベルマークは商品についていて、それを切り取って集め、「ベルマーク教育助成財団」に送付します。
集めるのは幼稚園、保育所、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、公民館や生涯学習センターなどです。
ベルマークを財団に送付すると、1点1円換算で「ベルマーク預金」ができます。
このベルマーク預金で学校に必要な設備を購入することができます。
パソコン、時計、掃除機、屋外遊具、図書など、多岐にわたります。
この購入と同時に、へき地や被災地で学ぶ生徒、特別支援学校、海外支援のNPOなどに助成がなされます。
2. ベルマークの歴史
ベルマーク運動は、1960(昭和35)年に、朝日新聞社創立80周年記念事業として開始されました。
筆者の記憶にベルマークはありますが、果たしてそれを小学校で集めていたかどうかは、定かではありません。
wikipediaによると、1990年代後半から、バブル崩壊、少子化などの理由で協賛団体が減少したそうですが、2007年ころから再び増加傾向にあるとのことです。
ベルマークを集めているのは、小学校の7割、中学校の6割といわれています。意外と多いな、というのが筆者の感想です。
3. ベルマークは何についているか
ベルマークがついている商品を販売しているのは2019年4月現在、53社にのぼります。
食品・飲料品、文房具・教材、衣料品、スポーツ用品などです。
しかし定価86円のチョコボールについているのがベルマーク0.5点。
これでは集めるのも大変です。
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4. 時代に合った制度を
ベルマークの整理を行なうのは学校のPTAです。
ベルマークを切って集めることは小学生でもできます。
しかし、それを商品ごと、点数ごとに分けて、財団に送る用紙に張り付けていくというアナログな方法が、PTAメンバーの大きな負担となっているのです。
PTAでも、面倒と思っていても善意の行為をしているという気持ちから、やめようとは言いだしにくいのです。
確かに、なにも商品にベルマークを印刷して、切り取って集計するという代わりに、企業が売上代金の一部を直接財団に寄付すれば済む話です。
よっぽどその方が合理的だと思うのですが。
そうそう、あなたにはお子さんがいますか?
PTAの活動で消耗していませんか。
PTAについてはこんな本も出ています。

PTAでは、母親がベルマークの整理をしているようだ

平日に有給休暇を取って参加する母親もいますよ
5. まとめ
以上、約60年の歴史をもつベルマーク制度について説明してきました。
- ベルマーク制度は1960年に開始
- 小学校の7割、中学校の6割が参加
- そう簡単にはやめられない
(アイキャッチ画像:チョコラテさんによるからの写真)
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