2020年10月に起きた、外環道工事による陥没に関連して、住宅58軒に被害がでていたことがわかりました。
外環道の工事ルートはどうなっているのでしょうか。
1.外環道陥没の経緯
外環道は、大深度地下(深さ40m)で工事が行なわれていました。
2020年10月、東京都調布市の住宅地で市道が陥没しました。縦約3m、横約5mほどの陥没です。
住民団体の調査により、周辺住民58軒が、ドアや床の傾き、コンクリートのひび割れといった被害に遭っていることがわかりました。
NEXCO東日本は、有識者委員会が2020年度中に最終報告書を提出するまで工事をストップすることとしました。
2.外環道陥没の原因
NEXCO東日本の有識者委員会は、中間報告で地下のシールド工事と道路陥没に関連性があると判断しました。
しかし、なぜ道路が陥没したのでしょう。
現在でも大深度地下は利用されています。
例えば東京都の地下鉄大江戸線の飯田橋駅は、地下49mのところにあります。
シールド工法でも道路陥没などの被害は出ていません。
なぜ今回道路陥没や、住宅への被害が生じたのか、原因を究明する必要があります。
3.そもそも外環道の工事ルートは
そもそも外環道の工事ルートはどのようになっているのでしょうか。
現在までに「自動車専用部(高速道路)は関越道と連絡する大泉JCTから高谷JCTまでの約49kmが開通しています。
関越道から東名高速までの約16kmについては、平成21年5月には、整備計画が策定され、さらに平成21年度補正予算が成立したことを受けて事業化しました。
引用元 国土交通省東京外かく環状国道事務所
ルートについては、同事務所のサイトに掲載されています。
詳細なルートに関しては、国土交通省などがとりまとめた「東京外かく環状道路(関越~東名) 概念図」に掲載されていますので、参照するとよいでしょう。
この16kmには、東京都練馬区、杉並区、武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区が含まれています。
工事を請け負っているのは、鹿島建設・前田建設工業・三井住友建設・鉄建建設・西武建設共同企業体(JV)です。
4.調布市は要請書、住民団体は提訴
調布市は2020年10月20日、国土交通省やNEXCO東日本などに再発防止策に関する要望書を提出しました。
また2020年12月25日付けで、住民ら13人が工事の差し止めを求めて東京地裁に提訴したとのことです。
これにより、執行停止などの措置がとられた場合、外環道の工事計画に大きな影響を与えます。

道路陥没は人身事故にもつながりかねない

これからの動向に注目ですね
5.まとめ 外環道陥没について
以上、外環道の陥没の内容や、工事ルートについてみてきました。
関連する区市にお住まいのかたは、今一度確認が必要でしょう。
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