夏になると聞く「ゲリラ豪雨」という言葉。原因は何でしょう。
また、気象庁では「ゲリラ豪雨」という言葉を使いません。
今回は「ゲリラ豪雨」についてみていきましょう。
1. 気象庁では「局地的大雨」「集中豪雨」と呼ぶ
気象庁では、「ゲリラ」という言葉が軍事的な意味合いを連想させるため、「ゲリラ豪雨」という言葉は使いません。
代わりに「局地的大雨」や「集中豪雨」という呼び方をします。
昔から「夕立」といって、30分程度の雨が降ることを呼びますが、「局地的大雨」とは、雨の量が増えて、数十分に数十ミリの雨が降ることを指します。
また「集中豪雨」とは、1時間で数十ミリという「局地的大雨」が数時間以上継続して、数百ミリとなるの雨のことをいいます。
2. ゲリラ豪雨の原因は?
ゲリラ豪雨は都市部でみられます。
その原因としては、いわゆる「ヒートアイランド現象」があげられます。
都市部では、高層ビルが立ち並び、熱を貯めやすい構造になっています。
舗装道路が多く、河川や更地がないことから、水の蒸発がありません。
さらに自動車の廃熱や、冷房の室外機からの熱など、都市部特有の理由があります。
暖かい空気が積乱雲を発生させて、ゲリラ豪雨につながるのです。
3. ゲリラ豪雨の実例
2008年に、愛知県岡崎市で1時間に146.5mmという記録的な大雨が降りました。
そのときには1,000棟を超える床上浸水、3,000棟を超える床下浸水がありました。
ユーキャンが発表する「新語・流行語大賞」でも、2008年のトップテンに「ゲリラ豪雨」があがっています。
4. 東京での実例
東京でも、2018年にゲリラ豪雨が発生しています。
阿佐ヶ谷駅前もゲリラ豪雨で浸水してる。#阿佐ヶ谷駅 #ゲリラ豪雨 #大雨 #雷雨 #雷 #浸水 #停電 pic.twitter.com/SgmGByW9zA
— Mr.aiko(ミスチル&aiko) (@mizuburokun) 2018年8月27日
出典:Twitter
下水道は、1時間に50mmの雨を想定していますが、一時的に降雨量が増えると、対応しきれなくなり、道路の冠水などが起きるのです。
5. ゲリラ豪雨は予測できるのか
では、ゲリラ豪雨は予測できるのでしょうか。
ウェザーニューズ社では、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」で、予測困難といわれるゲリラ豪雨を、90%の確率で予測して、プッシュ通知を行なうというサービスを提供しています。
その他にも雨を予測するスマホアプリがいくつかあります。
また気象庁のサイトでも、今後の雨(降水短時間予報)が表示されています。
さらに東京都下水道局では、「アメッシュ」という降雨予測システムを公開しています。
2017年から、スマホ版に対応しています。(スマホ版アプリではなく、公式サイトです)

ゲリラ豪雨が予測されたら、不要不急の外出はひかえるべきだな

被害に遭わないようにすることも大事ですね
6. まとめ
以上、ゲリラ豪雨の原因などについて述べてきました。
不幸にも水害に遭ってしまった場合、火災保険で対処することが可能です。
火災保険では、建物と家財を分けて保険に入ることができます。
以下のリンクより無料診断ができます。
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