あなたは「春の七草」を覚えていますか? また、名前は知っているけど、実際にどんなものかはわからない、というかたも多いと思います。今回は春の七草の覚え方と、実際にどんなものかを説明します。
1.春の七草の覚え方
セリ・ナズナ(5)
ゴギョウ・ハコベラ(7)
ホトケノザ(5)
スズナ・スズシロ(7)
これぞ七草(7)
2.春の七草の種類
それでは詳しく見ていきましょう。
1.セリ
セリは、日本全国に生えています。古く奈良時代にはすでに食用とされていた記録が古事記、万葉集に残されています。
なんと奈良時代! 歴史を感じさせますね。千年以上の歴史があるのですね。セリを食べるとき、「昔の人もこれを食べていたんだな」と思うと、何か特別なものを感じます。
2.ナズナ
これはいわゆる「ぺんぺん草」ですね。
ナズナの葉っぱを少し茎から剥いて、ぶら下がっているようにします。そして茎の下の部分を親指と人差し指でつまんでクルクルと回すと、「ぺんぺん」と音がします……
と説明されていますが、本当に鳴るのでしょうか。
子どもの頃ぺんぺん草で遊んだ記憶はあるのですが、音がしたかどうかは覚えていません。
3.ゴギョウ
これは「ハハコグサ」ですね。コップに入れて、水を注ぐと、草の周りに泡がつきます。子どもの頃遊びました。
「水中花」ですね。
と思って、念のため調べてみたのですが、「水中花」と説明されているサイトはありませんでした。記憶違いだったのかな。
まさかこれが食べられるものだとは知りませんでした。
4.ハコベラ
ハコベラは元々の語源が「波久倍良」(ハクベラ)として万葉集に登場しているそうです。
またもや万葉集! 春の七草って昔からの草が多いのでしょうか。
単に「ハコベ」ともいいますね。白い小さな花をつけます。
5.ホトケノザ
これは今回調べるまで、どんな草か知りませんでした。
春の七草に言う「ホトケノザ」は、「コオニタビラコ」という植物のことだそうです。聞き慣れない草ですね。
一般に言う「ホトケノザ」という草は、食べられないもので、初春には芽が出ていないもののようです。ややこしいですね。
6.スズナ
これは「カブ」の古い名前です。またもや古事記・万葉集に出てきます。
カブなら今でも漬物にして食べますよね。いつも食べる部分は根っこです。これの葉を食べていたんですね。根っこが赤い「アカカブ」もあるそうです。
7.スズシロ
これは「ダイコン」のことですね。「ダイコン」の古い名前が「スズシロ」だそうです。
根っこの部分を食べますが、葉っぱも油炒めなどにして食べた記憶があります。
3.七草がゆ
春の七草は、1月7日に「七草がゆ」として食べる風習がありますね。新年のおせち料理で疲れた胃腸を休ませるという意味があります。
「春の七草」は真空パックになったものが販売されています。
七草がゆは全国の風習ではないそうです。
例えば東北地方では、初春に七草が摘めないために、代わりに「納豆汁」を食べるところもあるようです。
4.まとめ
以上、春の七草の覚え方とそれぞれの種類について見てきました。七草セットは季節を問わず販売されていますから、今のうちから買っておいて、今度の1月7日には七草がゆを食べてみませんか。
○今日の名言
もしライオンの口の中に
あなたの頭を入れてしまったら、
ある日ふとライオンが
あなたの頭を食いちぎったとしても
文句を言えません。
(アガサ・クリスティ)
それでは最後に、「ありがとう」
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