引きこもりといえば若年層のイメージがわきますが、中高年層にも広がっています。
引きこもりの50代女性の実態はどのようなものでしょうか?
50代の女性が80代である親の年金や貯蓄で生活していることを8050(ハチマルゴーマル)問題といいます。
1.50代の男女別引きこもり数
内閣府が2019年に調査を行なった結果、中高年層(40~64歳)の引きこもり数は61万人とのことでした。
自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた。
引用元 日本経済新聞
男女別にみると男性7割、女性3割ということになります。ここではニュース記事のため、50代に限定した数字は出ていませんでした。
そこで出典をたどってみると、50代は40~64歳の約3分の1を占めていることがわかりました。
では次に、50代女性の未婚率について見てみましょう。
2.50代の未婚率
2015年の「50歳時の未婚率」は男性が23.37%、女性は14.06%でした。
引用元 生命保険文化センター
ここで想像できるのは、50代の女性で未婚、そして冒頭に述べたように「8050問題」で、親の年金・貯蓄で生活している引きこもりの姿です。
3.引きこもり50代女性の実態
もちろんすべての50代女性引きこもりが未婚とは限りません。
結婚していて夫の収入で食べていくことができるなら、「8050問題」は発生しません。
未婚の場合のほうが問題は深刻といえるでしょう。
たとえば、こんなケース。50代未婚女性で、買い物はすべてスーパーの宅配便。
もう長年引きこもりで、これから社会参加しようとは考えていない。
親が80代でも元気ならよいのですが、介護が必要な状態になったらどうなるのでしょう。
私は59歳男性で引きこもり。
父を早くに亡くし、母は認知症で入院しています。
私は妻との2人暮らしで、私の障害年金と妻のパート収入で生計をたてています。
母は私の弟(未婚)と同居してました。
母の年金だけでは入院費をまかなうことができません。
貯蓄を取り崩している状態です。弟に十分な収入がないからです。
4.親が入院したら
私のケースのように、親が入院したらどうなるでしょうか。
50代未婚女性が、今までは親の年金で食べていけたかもしれませんが、親の入院費がかかるようになった場合、生活費を自分で稼ぐ必要が出てきます。
しかし長年引きこもりである私が推察するに、長い間引きこもりだった人が就職するというのは相当困難です。
やむにやまれずバイトなどを始めるということはいい意味で選択肢のひとつです。
しかし「バイトができるくらいならそもそも引きこもりになんかなっていないよ」という声が聞こえてきそうです。
5.やはり引きこもりには予防・早期解決が必要
冒頭に述べたように7年以上も引きこもりが続いている状態では、簡単に就職できません。
自らが引きこもりになりそうだと思ったら、早期に手を打たなければなりません。
親の年金・貯蓄で食べていこうという考え方が間違っているのです。
経済的自立を目指すべきです。
外出できないというのなら、内職でもいいでしょう。
仕事をしていない私がえらそうに言うのもなんですが、食べていくためには働かなければなりません。
たとえば50代だからパソコンが使えないということはありません。
私の妻は61歳ですが、在宅勤務でバリバリパソコンを使っています。
内職の形も変わってきているといっていいでしょう。
6.最後に
8050問題を防ぐには、家族の間でよく話し合うことが大切です。
親も頭ごなしに「働け」というのではなく、どういう形なら子供が働けるのかを冷静に考えるのです。
またお住まいの市役所で生活相談をやっているのなら、そういうところへいって第三者の意見を聞いてみるということも効果的だと思います。
私は統合失調症で、もう一生治ることがありません。
外出して働くということは無理です。新しい形の内職を探しています。
お互いがんばりましょう。
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