引きこもりは海外でも「hikikomori」で通じるそうです。引きこもりについての海外の統計データはあるでしょうか?また、日本は引きこもりが多いほうなのでしょうか。
1.ニートの世界ランキング
引きこもりではなく、ニートについてのランキングがありました。
ニートとは、15歳~34歳で、学生や主婦を別として、働く意思のない人のことをいいます。
引きこもりは中高年も含む概念です。
ではさっそくニートの世界ランキングを見ていきましょう。
出典 Yahooニュース
こちらの統計では、2018年の数字が出ています。
15~34歳ではなく、15~29歳。日本は2016年の数値。
また韓国はデータがないので不明(韓国はニートが多いといわれています)。
1位がトルコで26.5%。2位がイタリアで23.9%。3位がギリシャで21.5%。
日本は27位で9.8%。相対的に見ると日本は少ないように思えますが、実際に約10%とすると、10人に1人がニートだということになります。

そんなに多いんですね
2.世界で引きこもりが多いのは日本、イタリア、韓国
また別のサイトには、引きこもりが多い国として、日本、イタリア、韓国があげられていました。
これら3つの国の共通点として、子供が成人しても親と一緒に暮らすという風土があるそうです。
家族主義で親に食べさせてもらっているということですね。
他方、アメリカでは、個人主義で、成人して仕事をしなければホームレスになると説明されています。
しかし冒頭にあげた統計では、アメリカのニートの割合が12.7%となっており、決して低くない数値を示しています。
いったいこのニートの統計にはホームレスも含んでいるのでしょうか。
残念ながらその点については触れられていませんでした。
3.日本に引きこもりが多い理由
ここからは推測になるますが、「日本に引きこもりが多い」と主張されるのは、若年層だけでなく、中高年層も含んでいるからではないでしょうか。
「引きこもり」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは不登校の生徒ですが、実は中高年層にも引きこもりはいるのです。
引きこもりになった年齢別の統計をみてみると、なんと60~64歳が17%ともっとも多いそうです。
出典:日本経済新聞
20~24歳も13%と決して低くない数値ですが、60歳以上で「引きこもり」というのは実際にはどういう状態を指すのでしょうか。
60歳になって退職したら、退職金で食べるなり、年金を待つなりして、もはや外へ出て働かなくてもいいのではないでしょうか。
60歳以上を「引きこもり」と呼ぶのには違和感が感じられます。
私はあと半年で60歳を迎えます。私の場合は精神障害という特殊な要因がありますが、紛れもなく「引きこもり」でしたし、これからも「引きこもり」の状態が続くでしょう。
ちなみに私の妻はパートですが、65歳までは同じ職場で働けるそうです。
そして法制度上65歳定年制になるのは2025年のことです。
4.最後に
以上、引きこもりの世界ランキングについて、若年層は世界的に見ると必ずしも多くないというデータと、日本には引きこもりが多いという別見解を紹介してきました。
世界ランキングで低いからいいというわけではありません。
正直10%という数値には驚きました。
そんなに不登校・未就職があるとは。
自分が心を病んでいるからいうわけではありませんが、引きこもりの人は精神のバランスを崩しているといっていいでしょう。
病名がつくかどうかはともかくとして。
私は心を病んで18年になります。まさかこんなに長く続くとは思ってもみませんでした。
しかし今はインターネットというものがあります。
在宅にいながら社会の役に立つ行動が可能な環境なのです。
私は「情報発信」を通して社会参加をしたいと思っています。
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