3月3日はひな祭り。女の子の幸せな成長を祝う日です。雛人形も地域によっていろいろ。伝統的な七段飾りの場合、どのように並べればよいのでしょうか。これは、一度正しい並べ方を調べて、並べたところを写真に撮っておくと翌年からの飾り付けがラクになります。
1.雛人形を飾るのはいつから?
雛人形の並べ方を説明する前に、いつから飾り付けをするかについて述べておきます。
これは、「立春(2月4日)から2月中旬にかけて」といわれています。意外と早いんですね。
うちにも娘がいて、小さい頃、雛人形を飾りましたが、2月下旬だった記憶があります。
また、二十四節気のひとつ、「雨水」に飾るとよいという説があります。
新暦では2月18日頃で、雨水がぬるみ始め、草木が芽生えるときにあたるとされています。
2.雛人形の並べ方
では本題の雛人形の並べ方です。
うちはマンションなので、大きなものを飾り付ける場所がなく、男雛と女雛だけ飾りました。
雛人形の並べ方ですが、最も代表的なものが七段飾りといわれています。
順番に説明していきます。
2-1.一段目 男雛・女雛
男雛(おびな)・女雛(めびな)とは天皇・皇后という説と、男雛が日本神話に登場するスサノオノミコト、女雛がアマテラスオオミカミという説があります。
では男雛と女雛のどちらを右に飾るのでしょうか。
元々は左側が上座、という考え方がありました。
一方、明治時代になって、西洋の風習を輸入したとき、右側が上座というしきたりが定着しました。
それ以降、関東では男雛を右側に、関西では伝統的に男雛を左側に飾ることが多くなったといわれています。
私は東京住まいですが、左側に男雛を飾りました。
どちらが正しいというのではなく、その家の考え方によるので、どちらでもよいのです。
2-2.二段目 三人官女
三人官女とはお殿様・お姫様にお仕えして、身の回りのお世話をする役目という説明がなされています。
さらに、お姫様の食事・学問・作法を教える役割という説があります。
お姫様が結婚すると一緒に付いていくと説明されています。
2-3.三段目 五人囃子
五人囃子は、雛人形を正面からみて、右側から
リスト「謡(うたい)」
「笛(ふえ)」
「小鼓(こつづみ)」
「大鼓(おおつづみ)」
「太鼓(たいこ)」
の順番です。
五人囃子は「能」からきています。
能は今から1300年ほど前に中国から日本に伝わってきました。
あなたも「観阿弥」「世阿弥」という親子の名前は聞いたことがあるでしょう。
14世紀半ばの室町時代に活躍しました。
2-4.四段目 随臣(随身)(ずいしん・ずいじん)
元は貴族の警護にあたる役割を指しました。雛人形では右大臣・左大臣のことで、お殿様とお姫様がお出かけする際に警備の役割についたといわれています。
2-5.五段目 仕丁(しちょう)
貴族の元で雑事を行なう者のことです。
雛人形を正面からみて、右側から
リスト 笑っている顔(持ち物はほうき、または雨傘)
泣いている顔(持ち物はちりとり、またはくつを置く台)
怒っている顔(持ち物は熊手または日傘)
となっています。
2-6.六段目 お道具
六段目と七段目は「道具」です。
六段目は向かって左側から箪笥(たんす)、挟み箱(はさみばこ)、長持、鏡台、針箱、火鉢、茶道具が並びます。
これらは、女雛が持って行く嫁入り道具といわれています。
2-7.七段目 お道具
向かって左側から御駕籠(おかご)、重箱、牛車(ぎっしゃ)です。
嫁入りの際に女雛が乗っていくもの、道具を運ぶものとのことです。
3.まとめ
雛人形の並べ方は、写真に撮っておきましょう。
三人官女や五人囃子などの順番がわからなくなってしまわないように、一度正しい置き方を調べたら写真に撮っておくとよいです。
次の年からはその写真を見て飾ることができます。雛人形と写真を一緒に保管しておきましょう。
次の記事では「ひな祭りにまつわる怖い話」を書いています。興味があればご覧ください。
昨日、noteに音声をアップしました。「12.コンテンツのパクリについて」です。

○今日の名言
こちらに五分の理しかない場合には、
どんなに重大なことでも、
相手に譲るべきだ。
こちらに十分の理があると思われる場合でも、
小さいことなら、
譲った方がいい。
(エイブラハム・リンカーン)
それでは最後に、「ありがとう」
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