「一期一会(いちごいちえ)」の意味を調べてみると、次のようにあります。
「一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。」
出典 goo辞書
私たちはふだんの生活で、仕事、家事、育児をしたり、また私のようにブログ記事を書いたりしているわけですが(笑)、今、ここで起きていることがらは、一生涯のうちで一度限りのものなのです。
そう思うと時間を何に使うか、よく考えなければいけないと思いませんか。
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1.一期一会は茶道の言葉
「一期一会」は茶道から来た言葉です。知っていましたか。
千利休の弟子、宗二の『山上宗二記(やまのうえそうじき)』に「一期に一度の会」という表現があって、茶会は一生に一度のものと思って、主人も招かれた客も、どんなときであろうが心を尽くすべきだとの意味です。
「一期」とは仏教用語で「一生」を意味します。
私の妻はどうやら茶道の心得があるらしく、以前は抹茶をたてていただいてました。
2.一期一会の類語・ことわざ
「一期一会」の類語・ことわざを調べてみました。
2-1.「一世一代(いっせいちだい・いっせいいちだい)」
一生のうちたった一度のこと。一生涯に一度きりのこと。
「一世一代の大勝負」といいますね。
「一世」も「一代」も一生涯という意味です。
もともとは歌舞伎役者が引退するときに十八番を演じることを言ったそうです。
2-2.「千載一遇(せんざいいちぐう」
二度とくるかどうかわからないよい機会のこと。
「千載一遇のチャンス」などというように使いますね。
「千載」とは「千年」という意味です。
千年に一度起こるかどうかということですね。
「鶴は千年、亀は万年」あっこれは関係なかったです。
2-3.「一座建立(いちざこんりゅう)」
これも茶道からきています。
一杯のお茶のために主人が最高のもてなしをつくし、客人と一体となる。その瞬間を大切にすることだそうです。
私は今回調べるまで「一座建立」という言葉を知りませんでした。
2-4.「愛縁奇縁(あいえんきえん)」
人と人が心が合うか、合わないかは、すべて不思議な因縁によって決まるということ。
因縁とは仏教用語で、因とは「ものごとがおこる元の力」、縁とは「因を助ける周りの力」です。
植物の芽がでるのも、タネという「因」と、土、水といった「縁」とによって起こることがらです。
「因」だけでものごとが起こるわけではありません。
出会いは大切にしたいですね。
2-5.「臨終只今(りんじゅうただいま)」
これは日蓮がいった言葉です。人間はいつ死ぬかわかりません。
だからこそ、今を大切に生きることが必要だということです。
2-6.「袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」
道ですれ違う人と袖がふれることも、偶然ではなく、仏教の因縁から来ているという意味です。
転じてどんな小さなことでも大切にしなければいけないということになります。
3.一期一会はもっとも人気のある四字熟語だった!

リビングたかまつが2017年10月~12月にかけて、960人を対象として、好きな四字熟語に順番に1位3点、2位2点、3位1点と点数をつけてもらい、それを合計して、ランキングとして発表しました。
それによると「一期一会」が285点でトップだったそうです。
出典:リビングたかまつ

歳をとるにつれて一期一会ということをしみじみ思うよ

本当に大切なことですね
4.一期一会の対義語はない?
「一期一会」の反対の意味は「日常いつでも起こること」ですが、これにあたる四字熟語・ことわざはありません。
なぜなら四字熟語・ことわざはなんらかの教訓を含むものですから、「日常のこと」について何か気づきを与えたり教えたりすることがらはないのです。
5.一期一会の英語表現は
最後に「一期一会」の英語表現を挙げておきます。
Once-in-a-lifetime opportunity
Once-in-a-lifetime experience
です。一生に一度だけの機会、経験という意味になります。
6.まとめ 一期一会みたいな四字熟語はたくさんある
調べた結果、「一期一会」に似た四字熟語があることがわかりました。
それだけ普遍の原理を示しているとも言えますね。
私は病気を抱え、時として「生きているのがつらい」と感じますが、もう一人の自分が「まだ出会いや、やるべきことがあるんだよ。それまでは死ぬに死ねない」とささやくのです。
一期一会のような四字熟語はいろいろある
一期一会は人気ナンバーワン
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