春の全国火災予防運動が、2019年3月1日から7日まで行なわれます。 火災予防運動とはどういうものか、火災の状況、火災予防対策、万が一火災にあってしまったら、ということについて説明します。
1.春の全国火災予防運動
1-1.3月に行なわれるわけ
全国火災予防運動は、春と秋の2回に行なわれます。
今回は春の全国火災予防運動について注目します。
まず、なぜ3月上旬にこの運動が行なわれるのでしょう。
一見、冬に空気が乾燥して、火災が起こりやすくなるように感じますが、春先にも火災が多いのです。
冬に空気が乾燥するのは太平洋側ですね。そして春には全国的に乾燥するのです。
気温の上昇にともない湿度が下がります。
そうえいば「春一番」も立春から春分の日にかけて吹きますね。
1-2.春の全国火災予防運動
全国火災予防運動とは 1949(昭和24)年から始まっていますが、秋期のみで、時期は自治体によってバラバラでした。
春の全国火災予防運動が行なわれたのは1955(昭和30)年からです。
そして1990(平成2)年に、現在の3月1日から7日に統一されたました。
2.火災の状況は
平成30年8月7日に、消防庁から「平成29年における火災の状況」が発表されています。
総出火件数は1年間で約4万件。1500人の方が命を落としています。
このうち住宅火災で命を落とした方は約900人ですが、65歳以上の高齢者が7割を占めています。
3.火災予防運動の行事
火災予防運動では、どのようなことが行なわれているのでしょうか。平成30年春の、東京都の火災予防運動についてみてみました。
まず2月中に実施される行事を並べていきます。
- 消防広報 吉祥寺でリーフレットの配布
- 消防演習 八王子の大型商業施設「イーアス高尾」および清瀬市の病院「複十字病院・結核研究所」
- 高齢者福祉施設職員を対象とした火災図上訓練 練馬区の「大泉特別養護老人ホーム」
- 消防フェスティバル 西東京市アスタビル
と、列記してみようと思ったのですが、Webページを下にスクロールしていったら、約200もの取り組みが計画されていました。
とても書ききれません。
4.わが家の防火対策
実家の防火対策についてです。私の母(86)は認知症で、私の弟(54)と一緒に住んでいます。
もうだいぶ前になりますが、ガスコンロを自動消火式のものに変えました。
母は、プラスチック製の湯たんぽを、そのままガスコンロにかけてしまったのです。
昔の金属製の湯たんぽと勘違いしてしまったのでしょう。
なにが火災の原因になるか、想像もつきません。
5.火災から逃げる方法
火災から逃げる方法としては、まず119番通報するとともに、初期消火活動(消火器・消火栓)を行ないます。
初期消火活動で対応できないと判断したら、とにかく一刻も早く逃げることです。
貴重品を取りに行きたいところですが、そのために逃げ遅れてしまっては元も子もありません。
そしてハンカチで口を押さえながら、なるべく低い姿勢をとって、避難します。
煙は上方にたまるからです。屋外・屋内の避難階段、避難はしごなどを利用します。
6.私が記憶しているビル火災
私が記憶しているのは、新宿歌舞伎町のビル火災です。
2001(平成13)年9月1日午前1時発生。
このときは44名が亡くなっています。
ビルの避難路が物でふさがれていたなど、ずさんな管理が問題となりました。
この火災は戦後5番目といわれています。では戦後最大の火災とは何だったのでしょう。
戦後最大の火災は、1972(昭和47)年5月13日午後10時、大阪市にある千日デパートの火災です。
今思い出すと、子どもの頃聞いたことがあるな、と感じました。
このときには118名の死者が出たそうです。
7階建てのビルで、階ごとに所有者が異なる「雑居ビル」でした。

火災って本当に恐ろしいな

日頃から備えましょう
7.まとめ
先日、初めてのネットカフェに入りました。
ビルの5階です。
そのとき注意されたのが、部屋に入ったら避難経路を確認してくださいということでした。
そのネットカフェは比較的新しく、部屋に入るのもカードキー方式でした。
最近は避難経路の確認をするよう、指導されているのだな、と感じました。
自宅が高層マンションの方、また外出先でビルに入る方、万が一に備えましょう。

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