ビジネスシーンでいろいろな方にお会いするとき、敬語が正しく使えないと、恥をかく結果になります。
今回は、敬語の種類や実際の例についてみていきましょう。
1. 敬語の種類
もうご存じのことと思いますが、復習です。
敬語には3種類+1種類あります。
第一は「尊敬語」。相手を敬うものです。目上の人について動作をあらわす言葉です。
第二は「謙譲語」。自分の動作をへりくだっていう言葉です。
第三は「丁寧語」。文字どおり丁寧にいう言葉です。
敬語というとこれら3種類であると説明されますが、もうひとつ、「美化語」というものがあります。
これは「ご飯」「お茶」のように、言葉の前に「ご」「お」をつけるものです。
2.敬語の具体例
それでは敬語の具体例についてみていきます。
2-1. 「知る」の敬語
「知る」の尊敬語 お知りになる、ご存じだ 謙譲語 存じる、承知する 丁寧語 知っています 「ご存じ」と「存じる」の違いに注意します。
2-2. 「行なう」の敬語
「行なう」の尊敬語 される、なさる 謙譲語 いたす 丁寧語 おこないます 「行なう」の尊敬語は、「なさる」「お・ご~なさる」「される」です。
例としては、「〇〇さんがお話をなさいました」「お話をされました」です。
目上の人なのに「お話をいたしました」というのは謙譲語になるので誤りです。
謙譲語は「プレゼンを実施いたします」などです。
「行なう」の謙譲語を「させていただく」と説明されることがあるのですが、自分の行為なのに「点検させていただきます」というと、いちいち相手の許可がいるようにとらえられます。
相手の意志を問題にするのではなく、自分から行なう行為をするとき、正しくは「点検いたします」となります。
丁寧語は難しくないでしょう。「行なう」なら「行ないます」です。
2-3. 「買う」の敬語
「買う」の尊敬語は お買いあげる、お求めになる、お買い求めになる 謙譲語 なし 丁寧語 「買います」です。
謙譲語がない理由を説明します。
自分が買い手で、相手を敬いたいとき、売買は買い手が尊敬されるべき関係にあるので、優位な自分に対して敬語を使うのはおかしいのです。
また、相手に買ってあげたことを第三者に伝えるには、「買ってさしあげた」というように使います。
3. 敬語の本
アマゾンで「敬語の使い方」と検索してみると、1位になった本が『 なぜか好かれる人の話し方 なぜか嫌われる人の話し方 (ディスカヴァー携書) 新書 』です。
特に若いビジネスパーソンならば、手元に一冊おいておくと便利でしょう。

敬語は間違って覚えていることがあるからな

ビジネスマナーとして必要ですね
4. 敬語のサイト
インターネットにも、いろいろな敬語のサイトがあります。
たとえば「マナラボ」
には敬語の例が記載されています。
私も「こんな言葉があるのか」と勉強になりました。
ざっと目を通しておくだけでも違うでしょう。
5. まとめ
以上、敬語について、具体例を見ながら解説してきました。
よい人間関係を結ぶためにも敬語は必須ですね。
「買う」の敬語について謙譲語はないと説明しましたが、別見解がありますので、そちらもご参照ください。スマホアプリについても紹介しています。
>>関連記事 買うの尊敬語などの敬語、売るの尊敬語などの敬語は?
- 敬語は尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語
- 具体例で敬語を学ぼう
- 時間のある時、ネットで検索も〇
コメント