何か勉強をするとき、集中して効率的にできたらいいですよね。モーツァルト効果という言葉があります。モーツァルトの音楽が勉強に最適といわれています。その内容を見ていきます。
1.そもそもモーツァルト効果とは
モーツァルトは18世紀のオーストリアの音楽家です。
私の手元に友人からもらったモーツァルトのCDがあります。
収録されているのは、メヌエット&トリオ、キラキラ星変奏曲、ロンド、幻想曲など12曲です。
モーツァルト効果とは、1/f ゆらぎという人間には聞き取れない周波数が含まれていて、その曲を聴くと上がるリラックス効果のことをいうそうです。
一時期この1/f ゆらぎって流行りましたよね。
ん? 人間に聞き取れない周波数なのに、なぜ人間に効果を与えるのでしょう?
この「ゆらぎ」説とは別に、日本や海外の論文でモーツァルト効果が証明されています。
モーツァルトの曲を聴くと、副交感神経が優位になり、リラックス効果があるというのです。
2.自律神経
あなたも自律神経という言葉を聞いたことがあるでしょう。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
「交感神経」が優位になりすぎると、ノルアドレナリンという物質が分泌され、身体に負荷がかかります。
ここに4000Hz以上のモーツァルトの音楽が流れると、「副交感神経」が優位になり、アセチルコリンが分泌され、「交感神経」とのバランスがとれるとのことです。
人間が聞くことのできる周波数は20Hz~20,000Hzです。
このうちモーツァルトの4000Hzというのは高周波にあたります。
3.イヤホンではだめなの?
このモーツァルト効果ですが、「ゆらぎ」説によると、イヤホンではだめだということになります。
しかし高周波説によれば、イヤホンでも大丈夫ということですね。
携帯音楽プレーヤーがこれだけ普及していますので、あなたも勉強するときにモーツァルトの音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。
音楽を聴くときに注意しなければいけないのは、歌詞の入ったJ-POPなどでは、音楽に気をとられてしまい、勉強に集中できないということです。
音楽ならなんでもよいというわけではないのです。

ワシも長い間モーツァルトを聴いていなかったな

せっかくCDがあるのですから、聴いたらいかがですか
4.胎教にもいい?
モーツァルトの音楽に限らず、ヒーリング・ミュージックなどをおなかの中の赤ちゃんに聞かせるというのはどうでしょう?
赤ちゃんの聴覚は5か月ころから機能するといわれていますが、いわゆる赤ちゃんに聞かせる「胎教」には残念ながら科学的根拠がないそうです。
ママがリラックスするためなら、効果があるでしょうから、ストレスをためないように、モーツァルトの音楽を聴くというのはよいでしょう。
5.職場でのモーツァルト効果は
さらに、勉強だけでなく、仕事にもいい影響を与えることがわかっています。
オフィスで音楽が流れていたら、きっと仕事に集中できるでしょうね。
私の通っている歯医者さんでも、音楽が流れていますが、治療が始まると音楽どころではありません。
私は治療中、気を紛らわすため、心の中で般若心経を唱えています。
もう必死なんですから。
6.植物への効果
モーツァルト効果が植物の生育に影響を与えるという説まであります。
こうなってくると、「植物に『ありがとう』と声をかけたらよく育ち、『バカ』と声をかけたら育たなかった」という説に近くなってきます。
いささかモーツァルト効果も過大視されたようですね。
7.まとめ
以上、「モーツァルト効果」についてみてきました。18~19世紀の代表的な音楽家、ハイドン、ベートーヴェンとも、モーツァルトは交流があったそうです。
ハイドンとモーツァルトは親交がが深かったとか、ベートーヴェンがモーツァルトに弟子入りを志願したとか、今まで私が知らなかった情報に出会いました。
学校の音楽室に、有名な作曲家の肖像画がかかっているのを思いだしました。
これから私も作業をするときにモーツァルトをかけてみようかな。
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