就業規則で名札を付けることが義務づけられている場合、どのようにつけるのがビジネスマナーとして正しいのでしょうか。
また、名札を付けることに反対意見もみられますが、どのようなものでしょうか。
今回の記事では、まずビジネスマナー上、正しい名札の付け方と、名札の是非について考えてみました。
1.ビジネスマナー上、名札を付ける位置はどこが正しいのか
マナーとして名札を付けることを考える場合、名札の形状によって付ける位置が変わることになります。
まず安全ピン・クリップ・磁石で付ける名札の場合。
これは、左胸のポケットに付けるのが正しいです。
ポケットがない場合は左胸に付けます。
なぜ左胸かというと、右利きの人が多いので、右手で右胸に名札を付けるのがむずかしいからです。
名札を付ける場合には、鏡を見ながら行ない、きちんと水平に付けられているかどうか確認する必要があります。
名札が傾いていると雑な印象を与えてしまうからです。
2.首からひもでかける名札の場合
ひもで首からかけるタイプの名札があります。これは大型の名札で、種類によってはICチップが内蔵されて、出退勤の管理などに使われるものがあります。
首からかける場合は、ひもの長さを調節して、相手からよく見える位置に付ける必要があります。
またひもが付いていても、クリップが付いているものでしたら、左胸のポケット(ピンの場合は左胸)に付けたほうがスマートでしょう。
私が働いていたのは15年以上も前のことになりますが、当時の職場では、首から下げるタイプで、クリップは付いていませんでした。
そのため、座席に座ったときに、相手方から見える高さに調節して名札を付けていました。
3.そもそもなぜ名札を付けるのか
ではそもそもなぜ名札をつけるのでしょうか。
これは、責任を持って仕事をしていることの証明になるからです。
例えば病院の例を考えてみましょう。
看護師は患者さんの名前を知っています。
ですので、対等な立場になり、自分の名前を患者さんに呼んでもらうためにも、名札を付けておくことが必要でしょう。
また飲食店などでも、従業員が名札をつけていれば、お客様を大切に扱うことにつながるでしょう。
4.名札をつけることへの反対意見
もともと規則で決まっているのであれば従うのが当然ですが、今まで名札を導入していなかった職場で、新たに名札を付けるかどうか検討する場合には、反対意見が出てくることが予想されます。
名札にフルネームをつけることに抵抗があることもあり得ます。
また、コンビニなどで、レシートにレジの担当者の名前が記載される場合があります(私が行ったコンビニでは、レシートに名前の記載はなく、番号だけでした)。
このような場合、レシートから名前を撮影してSNSにアップされるなど、思いがけないことが起こるかもしれません。
また、名札ではありませんが、宅配便のトラックに運転手の名前が表示されるのを見かけることがあります。
これも、責任をもって仕事をして、安全運転を心がけるという、気持ちを引き締めるのに役だっているのでしょう。
ですが写真を撮影される可能性があります。
5.苗字だけの名札はどうか
折衷案として考えられるのが、苗字だけの名札です。
これなら相手方にも呼んでもらえますし、付ける側も個人情報が外部にもれることを防ぐという利点があるでしょう。
事実私の職場でも、カード式ではなく、プラスチックでできていて、苗字と所属が分かれるというものを付けていた時代がありました。
職場が異動になった場合、苗字の部分を取り外して、新しい職場名が付いたものに付け替えるということが行なわれていたのです。
私の職場は接客業ではなかったので、お客様に名前を覚えてもらうということはありませんでした。

名札が必要かどうかは職場によるな

確かにケースバイケースですね
6.まとめ ビジネスマナーで名札の取り扱いについて考えてみる
ビジネスマナーの点から考えてみると、相手方に不快な思いをさせないようにすることが肝心です。
また名札の是非は職業・職場によって異なってくるものでしょう。
美容院で名札(苗字)を付けていれば次の指名につながるかもしれません。
名札ひとつにとっても、ぞんざいに扱わずに、マナーを守った使い方をしましょう。
名札は形状にかかわらず左胸につけるのが一番良い
首から下げるタイプの場合は長さを調節して
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