この記事では、「リカバリー」という考え方について説明します。
統合失調症の陰性症状として、「なにもかもやる気がでない」というのがありますよね。
そんなとき役に立つのが「リカバリー」という考え方です。
「リカバリー」という考え方で、「やる気が出ない」という陰性症状を緩和できますよ。
1. 私が「リカバリー」という考え方に出会ったきっかけ
私は、統合失調症の陰性症状で、「不安」「もうなにもかもやる気がでない」「生きていくことがつらい」と感じていました。
それで、「統合失調症 やる気が出ない」で検索してみました。
なにごともトライしてみるものですね。
「リカバリー」という考え方に出会いました。
「リカバリー」とは、
「精神障害のある人が、それぞれ、自分が求める生き方を主体的に追求すること」
を意味します。
何より大切なのは、本人が、こういう生活がしたいという夢や希望を持ち、それを周囲が支えることです。
出典:NHKハートネット
この「夢や希望」というところに惹かれました。私の夢は、在宅で収入を得ることです。
2. 身体障害者のリカバリー
「リカバリー」という考え方は、身体障害者の間ではすでに広く行き渡っていたそうです。
あなたもテレビでみたことがあるでしょう。
足の膝下を切断した人が、義足をつけて、短距離ランナーになっている姿を。
身体障害者の場合、「身体を障害になる前に戻したい」と思っても無理なことです。
切断した足が元に戻るわけではありません。
それでも「義足」という方法で、ランナーになるという自分の夢を実現することができるのです。
もちろん夢を叶えるには、健常者以上の努力が必要ですが、まったく道がないわけではありません。
3. 精神障害者のリカバリー
精神障害者では、身体障害者ほど「リカバリー」が行き渡ってはいなかったそうです。
身体障害者なら、自分の夢が叶えられたかどうかを、客観的にみることができます。
しかし精神障害者の場合、一体全体どうすれば明るい考え方ができるのか、客観的にみることができません。
どういう状態になったら「治った」といえるのかどうかがわかりません。
ちなみに正確にいうと「治る=回復する」ことと「リカバリー」とは違います。
先の身体障害者の例で示したように、「治る」というのが障害者になる前に戻ることであれば、それは実現できません。
障害があることを前提に物事を考えていかなければなりません。
精神障害者でも同様に、障害者になる前に戻ることはできないのです。
障害を受け入れて、それでもなお、夢や希望を持つことが大切なのです。
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4. やる気がでないという陰性症状
私は、毎日ではありませんが、朝起きて、絶望感に襲われることがあります。
自分の生きている意味がわからない。
なにもかもイヤだ。
しかしそう言いつつ食事はしていますし、入浴もしています。
はたからみれば普通の生活をしているように見えます。
でも心の状態を外からみることはできません。
散歩にでれば気分転換になると思い、意を決して外にでますが、下を向いてとぼとぼと歩き、10分で行けたところが30分かかる。
歩いている人に追い抜かれていく。
とにかく外出が苦手なのです。
もう会社員や作業所で働くことは無理だろうなと思います。
5. リカバリーに出会って
「リカバリー」という考え方に出会って、なんだかやる気が出てきました。
統合失調症の人の中には、就労している人もいれば、子育てをしている人もいる。
病気だからなにもできないわけではない。
外出が無理なら、在宅でできる仕事を探してみよう。
「人は考えたとおりのものになる」という言葉があります。
とにかく考え方を変えてみることです。
自分ならできるという自信を取り戻してみましょう。

まず夢に向かって一歩踏み出すことが大事だな

そのとおりですよ。実行!
6. まとめ
私は統合失調症で働いている人のことを尊敬します。
本当に大変なことと思います。
しかし、私は私の道を進みます。
一日一日を大切に生きていきます。
- 精神障害者こそ「リカバリー」という考え方が重要
- 自分の夢を描いてみる
- 具体的な行動に落とし込む
(アイキャッチ画像:studiographicさんによるからの写真)
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