あなたも食中毒を引き起こす「サルモネラ菌」というものの名前を聞いたことがあると思います。
サルモネラ菌は卵に多く含まれています。
一般の人は生卵を食べても差し支えないですが、妊婦さんの場合は注意が必要です。
1.サルモネラ菌はどういう場合に繁殖するか
サルモネラ菌は、鶏の卵黄にそもそも含まれている場合と、卵を産んだ後で鶏の便から卵の殻を経て内部に繁殖する場合があります。
卵かけご飯、すき焼きのタレ、とろろ汁など、生のものはもちろん、半熟の卵やオムレツも危ないです。
ですが固ゆで卵であれば大丈夫です。
卵は常温で放置するのではなく、買ってきたらすぐに冷蔵庫にいれましょう。
サルモネラ菌は低温では増殖できないからです。
そして加熱した料理はすぐに食べましょう。
また、卵の殻から二次感染することもあるので、卵をさわった後は、手をよく洗い、他の食材や食器などにつかないようにします。
2.サルモネラ菌で食中毒を起こすとどうなるか
もしサルモネラ菌で食中毒を起こすと、39度以上の発熱、下痢、嘔吐などの症状がでます。
妊婦さんの場合、胎児に感染することはありませんが、妊婦さんが食事ができなくなることにより、胎児の栄養不足につながってしまいます。
また、抗生物質を処方されると、飲むことにより胎児に影響を与えるといわれています。
検便で、サルモネラ菌の保菌者といわれても、下痢などの症状がなければ、薬は飲む必要はありません。
そして妊婦さんだけでなく、子どもや高齢者がサルモネラ菌による食中毒になると症状がひどく現われることがあります。
3.サルモネラ菌による食中毒の件数は
それでは、統計で見て、サルモネラ菌による食中毒はどのくらい起こっているのでしょうか。
2000年以降減少傾向にあり、最近では年間患者数が 3,000人程度だそうです。
また、食中毒が起きている場所も、家庭ではなく、給食、仕出し弁当、旅館などです。
集団食中毒が起きているようですね。
年間3,000人と聞くとそう多くないように感じますが、そうだとしても、家庭内で感染しないよう注意が必要です。
4.固ゆで卵であれば食べてよい
妊婦さんでも、固ゆで卵であれば、食べていいです。
卵は良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど理想的な栄養分を含んでいるからです。
1日1~2個食べても平気なようですが、あまり神経質になって毎日卵を食べなければ、と思う必要はありません。
食事は栄養バランスを考えてとるようにしましょう。
5.サルモネラ菌食中毒の予防のために
これは食中毒全般に対して言えることですが、調理前、トイレの後など、手を清潔に洗うことです。
手の洗い方についてはこちら
>>関連記事 肺炎球菌のワクチンの接種は一生に一度でよいのか?賛否両論
そして卵の殻にさわった手でまな板や包丁などの調理器具を扱うとき、卵を入れた容器を扱うときには、それらの器具などをしっかり洗いましょう。

半熟卵でも大丈夫という人もいるが、用心に越したことはないな

君子危うきに近寄らずといいますからね
また、卵の他にも、肉での感染や、人やペットを介しての感染などがあります。
もし妊婦さんのいる家族で、サルモネラ菌による食中毒にかかってしまった人がいる場合には、手洗い、調理の際の配慮など、できるだけ感染を防ぐ対策をとりましょう。
食中毒といえば、有名なのがO157という大腸菌によるものがあります。
O157への対策についてはこちらの記事を参照してください。
>>関連記事 O157の消毒方法は?実は2019年にも食中毒が発生していた!
6.まとめ
以上、サルモネラ菌による食中毒について、特に妊婦さんとの関係について説明してきました。
妊婦さんの健康管理のため、今回の記事の内容を参考にしてください。
・サルモネラ菌による食中毒は年間3,000人程度
・食中毒の予防のためにできることを
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