そろばんとはてっきり過去のものだと思っていましたが、2020年現在でも小学校で必修なんですね。
文部科学省の学習指導要領に書いてあります。
しかし時間数については明記されていません。
実際の所、小学校3年生で3時間、4年生で3時間程度だそうです。
参考 先生のための教育事典EDUPEDIA
しかも足し算と引き算だけ。 これではそろばんにちょっとだけ慣れるという程度しか期待できません。
本格的に習うにはそろばん教室へ通う必要があります。
さて、そろばん1級というのは小学生でもとれるのでしょうか。 なにか勉強のコツがあるんでしょうか。
また、大人になってからそろばんを学ぶ意味はあるのでしょうか。
1.そろばん1級とは
珠算検定には大きく分けて2つあります。
1つは商工会議所と日本珠算連盟が行なうもの。
商工会議所が6級から1級、日本珠算連盟が10級から7級と準初段から10段。
もう1つは全国珠算教育連盟が行なうもので、15級から1級、初段から10段となっています。
難しさをみてみると、商工会議所と日本珠算連盟が行なうもののほうが難しいです。
商工会議所の1級が、全国珠算教育連盟の2段に相当します。
果たして1級を小学生でもとることができるのかどうかを考えてみます。
2.そろばん1級は小学生でも可能
信じられないかもしれませんが、小学生でもそろばん1級はとれるのです。
人数のデータに関しては、全国珠算教育連盟の検定では詳しく明らかにされていませんが、1級合格者の中に小学校6年生という記録があります。
また商工会議所の1級では、2019年のデータになりますが、受験者数9,018人、合格者数2,430人で合格率26.7%。けっしてやさしい試験ではありません。
(こちらに関しては小学生が合格しているかどうかのデータはありませんでした)
3.そろばん1級を小学生で取得した例
3-1. Yahoo知恵袋での例1
Yahoo知恵袋に、全国珠算教育連盟の1級に小学2年生で合格した人の例が載っていました。
出典 Yahoo知恵袋
こちらのご家庭では、2人のお子さんがいて、上のお子さんが小学校1年生からそろばんを始めて、小学校2年生で1級とあります。
通常、珠算を始めてから1級合格までの平均勉強時間は、おおよそ800時間といわれています。
毎日1時間、年間300日勉強したとして2、3年。
それにしても小1でそろばんを始めて小2で1級とは、相当レアケースでしょう。
そして回答者ご自身は小学校3年生からそろばんを始めて小学校6年生で1級に合格したそうです。
小学校1年生から習い事をさせるには、賛否両論あるでしょうが、本人にやる気があり、家族が応援すれば、小学生や中学生のうちに1級までいくこともあり得るのかもしれません。
3-2.Yahoo知恵袋での例2
また、別の例では、小学校5年生の時にそろばん1級をとったという事例が載っていました。
出典 Yahoo知恵袋
そろばん1級ってどのくらいの難易度なんでしょうか?
小学生の頃そろばんを習っていました。
5年生の頃に1級に合格したのですが、
今になりこのそろばん1級の難易度がどのくらいなのか気になり始めました。英検や漢検1級よりそろばん1級のほうが簡単ですか?
それとも同じくらいの難易度なのでしょうか?
私は小学生でも1級を取れたのだから割と簡単な資格なんではないかと考えているのですが、どうなんでしょうか?
(回答は関係ないので省略)
3-3.大阪市のそろばん家庭教師の例
大阪市のそろばん家庭教師に園田珠算ランドというのがあって、ブログ記事がありました。
出典 園田珠算ランド
10人習いに来た場合、2人は3級を取得できずに辞めていきます。算数が苦手(数字が嫌い)なのに、無理矢理そろばん塾に入れられた生徒によく見られます。本人にヤル気がないので、全く覚える気がありません。
残った生徒8人は、まず間違いなく3級は取得できます。2級は、残った生徒8人中6人ぐらい合格します。更に1級は2級合格者6名の内4名ぐらい合格します。
1級の合格率から見ると、かなりの成績です。やはり小学生の頃は頭が柔軟なんでしょうか。
4.そろばん1級に合格するコツ
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そろばん1級に合格するコツについて述べます。
見取り算を素早く正確にできるようになることが大切です。
なぜなら見取り算のほうがかけ算・割り算に比べて配点が高いからです。
見取り算とは、縦に10個の数字が並んでいて、上から順に、足したり引いたりしていくものです。
このときのそろばんの置き方なのですが、回答欄の下に固定しておくのではなく、まず1個目の数字と2個目の数字だけが見えるようにそろばんを置きます。
この時左手でしっかりそろばんをおさえておくことが大切です。
そして2つの数字の足し算(または引き算)が終わったら、次に書いてある数字が見えるようにそろばんをひとつ下にずらします。
そして計算します。これを10個の数字が終わるまで徐々にずらして計算していく、というやり方です。
そろばんそのものを動かすというのは、普段から練習しておかないとできるものではありません。
左手でそろばんを保持できないと、そろばんの玉が動いてしまい、計算ができなくなります。
そろばん1級では10桁の見取り算がでます。
この際にミスをしない方法について参考動画がありましたのでこちらに貼っておきますね。
さらに1級レベルの試験では、回答欄に答えを記入する前に、下3桁くらい覚えてしまい、ご破算にしてしまって次の問題に取り組むというような案も出されています。
自分にとってどうすれば一番早く正確に回答ができるようになるか、練習の際に工夫が必要です。
5.そろばん1級を大学生が目指す意味はあるだろうか
また、同じくYahoo知恵袋ですが、大学生の方がそろばん1級について質問していました。
出典 Yahoo知恵袋
小さな子どもがいる中で、大学生が受験していたら恥ずかしいですかという質問です。
回答は、堂々と受験してくださいという励ますものでした。
大人になってそろばんを学ぶ意味はどこにあるでしょうか。
そろばんの効用は、集中力、記憶力などを高めることにあります。
だとしたら脳の活性化に役立つのではないでしょうか。
学ぶ価値は十分にあると思います。
またもし資格を持っていたら、就職活動にあたって履歴書に「珠算1級」と書くことができます。
実際の業務にそろばんを使わないにしても、勉強をしたという証にはなるからです。
6.大人になってそろばんを使った思い出
私は今から30年ほどまえ、地方公務員として、予算を扱う部署に配属された経験があります。
予算第一課から第三課まであり、総勢24名。
そのときに、電卓が普及していたのにもかかわらずに、そろばんを使うことを強制されたのです。
なにせこちらはそろばんなんて小学校以来さわったことがありません。
テキストを買ってきて、独学しました。
当時の私は30歳になる前。
年配の先輩方に囲まれ、必死にそろばんの練習をしました。
あれはなんだったんですかね。
24名全員が大きなテーブルに座り、そろばんをもって、1人が読み上げる計算をパチパチとそろばんにいれました。
「ごめい、ごわで(ご名算、ご破算という意味です)」のかけ声で、そろばんを使うのです。
もっとも、そういった全体作業でないときは、堂々と電卓を使っていました。
同年代の同僚に「なんでそろばんを使うんですかね」とこぼしたことを覚えています。
予算課がそろばんを使わなくなったのはいつ頃のことでしょう。
私は予算課に2年いましたが、次の職場では、もちろんそろばんなど一切使いませんでした。
今では1人1台パソコンが配置されています。
なんだかなつかしい思い出ですね。

それにしても小学生でそろばん1級の子どもがいるんだな

きっと努力家なんでしょうね
7.まとめ 小学生でそろばん1級を目指すことには意義がある
もし今あなたが小学生の子どもさんをお持ちで、子どもさんがあまりスポーツが得意ではない場合。
そろばんを習わせるというのも選択肢のひとつではないでしょうか。
以前職場の仲間と韓国に旅行へ行ったとき、仲間の一人にそろばんと暗算ができる人がいて、買い物をするたびにウォンを円にすばやく直していました。
なにが幸いするかわかりません。
- 小学生でそろばん1級を目指すなら早いうちから学ぶことが必要
- 大人になってからでも脳トレにそろばんは有効!?
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