あなたは切手収集という趣味をご存じでしょうか。
若い方は知らないかもしれませんね。
切手収集が流行していたのは昭和の中期、1950年代から1970年代までといわれています。
一方で記念切手は現在でも毎週のように発行されています。そして「切手趣味週間」というものも定められているのです。
1.郵便物の減少
まず、通信手段の多様化により、郵便物そのものが減少しているという背景があります。
郵便物は、2001年度262億通から2018年度の167億通へと減少しています。
そのうち切手を貼った郵便物は1割にも満たないとされています。
これは、インターネット、スマホ、メール、ラインといった通信手段が浸透したため、あえて手紙やハガキを送らないで済むようになったせいでしょう。
また切手収集家の団体、日本郵趣協会の会員数をみても、2011年度の10,387人から、2015年度の8,052人と、一貫して減少傾向にあります。
2.切手趣味週間とは
切手趣味週間とは、毎年4月20日の郵政記念日を含む一週間のことです。
これにちなんだ記念切手が現在でも毎年発行されているのです。
あなたが50歳代後半(私と同世代)だとしたら、記念切手の「見返り美人」と「月に雁」と聞けばピンとくるでしょう。
「見返り美人」は菱川師宣の作品で、1948年の切手趣味週間に発行されました。
引用元 Amazon
また「月に雁」は1949年の切手趣味週間に発行された、歌川広重の作品です。
引用元 Amazon
私が中学校にあがったのが1975年ですが、当時の小中学生の間では切手収集がブームでした。
今調べてみると、当時は大人の間でも流行していたということがわかりました。
3.記念切手の価値の下落
切手収集家の減少とともに、記念切手に対する需要も減っていくことになり、価格の下落につながります。
とあるサイトの記述には、「見返り美人」も一時は単品で15,000円くらいしたものが、現在では5,000円くらい、メルカリにいたっては2,000円くらいで販売されている、とありました。
実際にAmazonで調べてみると、2,980円で販売されていました。
これは過去に切手収集をしていた人が、趣味をやめて、手放しているのでしょう。
今後価格の上昇は見込めないことから、以前と比べて安い価格で販売しているものと思われます。
4.昔の趣味

私が中学生の頃は、記念切手を1枚買ってきて、ストックブックといわれる冊子に集めていたな
ストックブックとは、本のページが台紙になっていて、そこに切手を収納できる段がついているものです。
私には2歳下の弟がいますが、弟はアルバムを買って、ヒンジと呼ばれる部品で切手をアルバムに貼っていました。
また、ごていねいにも、指紋がつかないように、ピンセットで切手にさわっていました。
昔はデパートに記念切手売り場のコーナーがあり、一枚ずつ買うこともできましたし、使用済み切手を袋で買うこともできました。
いつ頃趣味をやめてしまったのかは記憶にありません。
5.記念切手の発行計画
2020年の記念切手の発行計画が、日本郵便株式会社から発表されています。
サイトはこちら
これをみるとほぼ毎週のように記念切手を発売しているのがわかります。
さすがにそれほど頻繁に発売されているとは思ってもみませんでした。
私は今になって、「切手収集という趣味も悪くないな」と感じたのですが、実際に窓口で1枚だけ記念切手をくださいというのはちょっと恥ずかしいです。
なのでやはりやめておきます。
6.日本郵趣協会のイベント
日本郵趣協会が切手趣味週間に計画しているイベントは次のとおりです。
1.世界切手まつり スタンプショウ2020
【会期】4月17日(金)~19日(日)
【会場】東京都立産業貿易センター台東館
2.スタンプショウ高松2020
【会期】4月18日(土)~19日(日)
【会場】IKODE瓦町ギャラリー(瓦町FRAG8階)(琴電「瓦町駅」より徒歩約5分、駅ビル内)
【主催】中国・四国地方本部、高松支部
3.第527回JPSオークション
【会期】4月19日(日)
【会場】東京都立産業貿易センター台東館(スタンプショウ2020会場)
7.まとめ
以上、切手収集家の人口が減少していることについてみてきました。切手収集について記事を書いているうちに、子ども時代が懐かしく思い出されました。
・4月に切手趣味週間がある
・記念切手は毎週のように発行されている
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