2019年8月15日、台風10号が西日本に上陸する見込みです。
広範囲に影響が見られます。
そもそも台風はなぜ発生するのでしょうか?
また、過去に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風について説明します。
1. 台風の定義
まず台風の定義からみていきましょう。
台風とは、熱帯低気圧(熱帯の海上で発生する低気圧)のうち、最大風速が秒速17.2m(34ノット)を超えるものを指します。
台風は年が変わるごとに、気象庁が1号から順に番号を付けていきます。
2. 台風はなぜ発生するの?
台風発生のメカニズムは以下のとおりです。
海水面の温度が26度以上の時、太陽の熱により海水が温められて、水蒸気となります。
水蒸気は、空気より軽いので上昇していきます。
空気が上昇するので、海面を押す圧力が下がり、低気圧となります。
上空では気温が低いため、水蒸気(上昇気流)が冷やされて雲ができます。
水蒸気が冷やされて水滴になるときに、熱が発生します。
その熱がさらに上昇気流を強めていきます。
こうしてできた大きな渦が、熱帯低気圧です。
そのうち勢力が強いものを台風と呼ぶのです。
3. 台風は上陸すると弱まる?
台風の勢力は、気圧により示されます。
天気予報でも台風の中心気圧は○○ヘクトパスカルといいますね。
上昇気流が強くなると気圧が低くなり、気圧が低くなると上昇気流で風が強くなる、ということを繰り返して勢力が増していくわけです。
台風の発生には水蒸気が欠かせません。
陸地では、水蒸気が発生しないので、台風は上陸すると勢力が弱まると言われています。
4. 2019年8月15日台風10号
2019年の台風10号は、8月15日に中国・四国地方に上陸する見込みです。
午前9時に愛媛県宇和島市の周辺に、15時頃には広島市の周辺に進む予想です。
出典:ウェザーニュース
今回の台風は雨量が多いことが特徴で、四国地方や、紀伊半島の南部で大雨が予想されています。
四国では24時間に1000mmを超える雨が降る見込みです。
JR西日本は15日、山陽新幹線新大阪-小倉駅間の運転を始発から終日、見合わせると発表。九州新幹線や東海道新幹線も本数を減らし、運行するという。(略)徳島の阿波踊りも中止、高校野球も15日は中止です。乃木坂46やKAT-TUNの15日公演も中止となりました。
出典:Yahoo!ニュース
私の住む関東地方でも、台風による影響がでるようです。

台風ではないんだろうが、14日の雨もすごかったな

洗濯物を出したりひっこめたりでした
5. 低気圧で身体の症状が出る人もいる
低気圧によって、頭痛、めまい、耳鳴りなどの身体症状が現われる人もいるとのことです。
気圧の変化により、自律神経に乱れがでてしまうのがその原因です。
よく高層ビルのエレベーターに乗るときに耳がつーんとしますよね。
これもおなじ原理です。
6. 伊勢湾台風とは
1959(昭和34)年、伊勢湾に台風が上陸して、東日本と北日本を通りました。
このとき、高潮などが原因で、全国で死者4,697名、行方不明401名という大きな被害が出ています。
その後さまざまな対策により、大規模被害は防げていますが、現在でも台風による人的被害が発生しています。
7. まとめ
以上、台風がなぜ発生するのか、また今回の台風10号や過去の伊勢湾台風について説明してきました。
浸水、土砂災害などの危険を避けるため、地元の気象台や自治体が発表するニュースを必ずチェックしましょう。
ポイント
- 台風は熱帯低気圧の強いもの
- 低気圧で身体症状も
- 伊勢湾台風の被害
(アイキャッチ画像:ドミさんによるからの写真)
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