私が新入社員の時、50歳代の係長が言いました。
「年寄りは気が短いんだ」と、自分のことを指して述べたのです。
半ば笑いながら言いましたから、冗談半分だったのかもしれません。
ですが、「仕事を早く片付けろ」とせっつく場面もありました。
この記事では短気を治す4つの方法について述べます。
1. 「短気は損気」とは
昔から「短気は損気」といいます。
辛抱できずに怒ったり事を急いだりすることは自分にとって損である、短気を起こすと損をする、といった意味の言い回し。
実用日本語表現辞典から引用
私自身50歳代になって、「自分は短気になったな」と思うことがあります。
たとえば、Twitterでメッセージを送ったのにすぐに返事が来ない。
メールで問い合わせをしようとしても、「返事には1週間かかります」と書いてあり、もっと早くならないかと気になってしかたがない。
いつも短気というわけではありませんが、ときどきイライラすることがあります。
2. 自分でコントロールできることとできないこと
まず1番目は、自分でコントロールできることと、自分ではコントロールできないことを分けて考える必要があるということです。
例にあげたTwitterのメッセージは、相手にも都合があるわけですから、すぐに返事が来るとは限りません。
相手は仕事で残業しているのかもしれません。
出かけていて、スマホをみることができないのかもしれません。
また2つ目の、「返事に1週間かかります」というのは、実際にそう書いてあるわけですから、自分の意思ではどうすることもできません。
このように、自分でコントロールできないことをあれこれ悩んでいても、何の意味もありません。
さっさと頭の中から追い払ってしまうことです。
(または、「1週間たてばきっと良い返事が来る。楽しみだ。」と思うことも効果的でしょう。)
3. イライラを解消する
2番目は、イライラする気分を解消するということです。
まずその場でできる方法としては、怒りっぽくなりそうになったら、深呼吸をする。
心の中で、ゆっくりと1から10まで数字を数える。
鏡で顔を見てみる。
以上のようなやり方で、自分の心を落ち着かせて、客観的に自分を眺めることが効果的です。
そして、一日のうちでできることといえば、お風呂に入ることです。
若い人はシャワーでいいのかもしれませんが、私たちの年代では湯船につかりたいです。
お風呂に入ると、リラックスできて、新しいアイデアが浮かび、一石二鳥です。
実はこの原稿も、一度途中まで作成して、お風呂に入ってから続きを書きました。
4. 身体を動かす
3番目は、身体を動かすことです。
その場でストレッチする。室内でラジオ体操をする。
時間があるなら散歩をする。
こうやって身体を動かすのです。
たとえば休みの日に散歩に出かけるなら、緑の多いところを選ぶとよいです。
あなたも「森林浴」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
樹木から、フィトンチッドと呼ばれる物質が放出され、人間の心をさわやかにしてくれます。
今では、家庭でもフィトンチッドを出すヒノキの置物が販売されています。
アロマオイルをたらして、香りを楽しむこともできます。

木の香りは心が安らぐな

今は便利な時代になりましたね
5. 自律訓練法
眠る前や、休日の時間のあるときにできる方法として、4番目に「自律訓練法」というものがあります。
全身をリラックスさせる方法です。
これは言葉で説明するより音声を聞いてもらったほうが早いので、動画を掲載しておきます。
出典:YouTube
6. まとめ
短気というのは心のクセのようなものです。
自分の心を安らかにして、他人との関係をスムーズにするためにも、短気な性格は治したほうがなにかとよいでしょう。
- 自分でコントロールできないことを理解
- イライラ気分を解消
- 身体を動かす
- 自律訓練法
(アイキャッチ画像:灘 伏見さんによるからの写真)
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