統合失調症は100人に1人が発症する病気だといわれています。
また、年齢は10代から30代に多く見られるとのことです。
では、50代でも発症する例はあるのでしょうか。
そして、若いときに発症した場合と比べて、治る見込みは変わってくるのでしょうか。
1.統合失調症は50代でも発症する
結論からいうと、統合失調症は50代で発症することもあり得ます。
統合失調症は「急性期」「休息期」「回復期」をたどるといわれています。
「急性期」には幻覚・妄想などの「陽性症状」が出やすく、その後「休息期」と呼ばれる「陰性症状」(やる気がでない、人と会うのがおっくう)が出る時期を経て、「回復期」という元の状態になる、という曲線を描きます。
「陽性症状」が出ると、統合失調症だとわかりやすいのですが、「陰性症状」だけだと、うつ病などとの区別がつきにくいとのことです。
さらに、私の例でいうと、41歳でうつ病を発症、49歳で統合失調症という診断を受けました。
このように、うつ病から統合失調症へと診断名が変わるケースがあるのです。
また、私は「陽性症状」は一切出ませんでした。
「陰性症状」からのスタートです。当時、精神科に入院していました。
「なぜ統合失調症なのですか」と聞きましたが、「うつに効く薬も入っているから大丈夫」といわれ、「統合失調症」となった理由は教えてもらえませんでした。
ですが一般論として、統合失調症の陽性症状が出れば、たとえ50代であっても統合失調症であることが容易にわかります。
そしてそれに見合った投薬が行なわれるでしょう。
2.うつ病は治る。では統合失調症は治るのか
Twitterをみていると、「以前にうつ病でした。でも今は治りました」という事例を多く見かけます。
よく「やまない雨はない」とか「朝の来ない夜はない」などとなぐさめられるように、うつ病は完治した、という例が多いです。
しかし統合失調症はどうでしょう。
ネットの情報では、ある学生が、以前から抗うつ薬を飲んでいたが、妄想が出たため、「抗精神病薬」を投与したところ、症状が改善して、また学校へ行けるようになった、という例が挙げられていました。
学生というのが、中学生なのか、高校生なのか、大学生なのかはわかりません。
しかし、治る事例があることがわかりました。
3.統合失調症は再発しやすい
治る事例があることはわかりましたが、一方で、統合失調症で服薬をやめると、1~2年で再発する可能性が高いという情報もありました。
ですので、薬を投与しながら、元の社会生活に戻れるというのが一番理想的な状態なのでしょう。
しかし私は統合失調症の服薬を9年続けていますが、いっこうに良くなる気配がありません。
逆に、「生きるのがつらい」とか「このまま一生統合失調症の症状がでる」といった悪い考えにとりつかれています。(「生きるのがつらい」=「死にたい」ではありません)
まったく将来展望がみえないのです。
4.どうすればいいのか、医師に聞いてみた
今日は精神科の通院日でした。
しかしいつもの先生が休診で、別の先生の代診ということでした。
診察室に入ったとたん、私はその代診の先生のことを思い出しました。
私が9年前に入院していたときに顔を見かけた先生です。
担当医ではないので名前は知りませんが、顔は覚えています。
そしてその医師にかかっている患者さんが、「あの先生はろくに話をきいてくれない」とこぼしていたことも思い出しました。
しかしこちらも必死です。意を決して「統合失調症を治すにはどんな心がけが必要ですか」と尋ねました。
すると「マイペース、マイペース」となんともあいまいな答えしか返ってきませんでした。
まあ代診の先生にしてみれば、いきなり患者にそんなことを聞かれても、答えようがないということもわかります。
なので、来月の診断の時もう一度聞いてみるつもりです。
5.治る見込みは、年齢と共に減るのか
この記事を読んでいらっしゃるのは50代の統合失調症患者か、家族のかたでしょう。
果たして若いときに発症した場合と比べて、50代で発症した場合のほうが、治りやすいのか、治りにくいのかは、わかりません。
症状が悪化して、入院でもすればともかく、通常の3分診療では伝えたいことも伝えられません。
でも忘れてはならないのが「あくまで自分が主体」ということです。
医師が魔法を使って治してくれるのではありません。
薬を飲んでいれば自然に治るわけでもありません。
病気とともに生きる、と決意して、自分にできる精一杯のことをする必要があるでしょう。

神様は乗り越えられない試練は与えないというからな

必ず乗り越えてみせるという強い意志が必要ですね
6.まとめ 統合失調症は50代で発症することがあり得る
私は入院も含めて現在通っている病院で17年間お世話になっています。
主治医の先生は何度も変わりました。やはり相性があるようです。
医師をあがめたてまつるのではなく、病気を治していくパートナーとしてとらえるのはどうでしょうか。
- 統合失調症は50代でも発症する
- 闘病の道は厳しいけど、チャレンジしがいがある
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