統合失調症には陽性症状と陰性症状があります。
この二つについて説明します。
1.統合失調症の陽性症状
統合失調症の陽性症状ははっきりしています。
幻聴、妄想、独り言などです。
私が以前入院していた時に、統合失調症の人と知り合いました。
4人部屋だったのですが、そのうちの30歳代の1人が統合失調症でした。
その人は部屋にいるとき、上の方を向いて
「なんですか」と繰り返していました。
後で聞いてみると、上の方から声がしてくるので、それに答えている、ということでした。
複数の人が話しているのが聞こえてくる、というのが「対話性幻聴」です。
幻聴が1か月以上続く場合、統合失調症の可能性が高いです。
家族などの身近な人がこのような症状を見せた場合、早急に精神科を訪問することをおすすめします。
2.統合失調症の陰性症状
一方、わかりづらいのが陰性症状です。
無気力、判断力低下、ひきこもりなどが陰性症状にあたります。
しかし、これらを統合失調症と結びつけて考えられる場合は限られているでしょう。
統合失調症とわからないので、病院へ行くチャンスがないからです。
陰性症状は慢性化しやすいといわれています。
3.うつ病から統合失調症へ
私の場合は、うつ病から統合失調症へと診断が変わりました。
うつ病のときには、希死念慮(死にたいと思う気持ち)や体の症状がでました。
そしてとにかくよく泣きました。
入院中に、看護師さん相手に、大泣きしたことを覚えています。
カウンセリングを受けている最中に泣いたこともあります。
そして2011年、5回目の入院のときに、
うつ病ではなく統合失調症と診断されました。
うつ病から統合失調症へ変化するということが症例としてあるのかどうかは知りませんが、少なくとも私の場合はそうでした。
4.統合失調症の陰性症状
私は今でも、統合失調症の陰性症状に悩まされています。
具体的には、不眠(早朝覚醒)、不安感、無気力などです。
そして医師の一言が突き刺さりました。
「統合失調症は一生治らない」と。
私は目の前が真っ暗になりました。
医師は続けて、「でも高血圧のように、薬を飲んでいれば落ち着く病気もあるのだから」といってくれました。
それにしても、もう一生、統合失調症なのか、と思うと、悲しくてしかたがありません。
陽性症状がないのに、なぜ統合失調症と診断されたのかはわかりません。
そして睡眠薬、精神安定剤など、寝る前に飲む薬は7錠もあります。
また極端に外出を拒むので、プチひきこもりといえるでしょう。
5.まとめ
正確に統合失調症と診断するには、半年程度かかるそうですが、やはり家族などが気づいてあげて、精神科へ行くことをおすすめします。
こころの病気というのはかくもむずかしいものなのです。
先日、午前中精神科へ行く日。
朝から落ち着かず、頓服の抗不安薬を飲みました。
無事診察には行けたのですが、午後から疲れてしまい、リビングで寝そべってしまいました。
夕飯を食べたら元気が出て(笑)、本を読みました。
飲み物でもなんでもいいんです。落ち込む前に、なにか口にいれてください。
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それでは最後に、「ありがとう」
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