昨日の記事からの続きです。
1.占いと科学の違い
私が思うに、科学とは仮説をたてて、観察・実験をくり返し、再現性を確認、そこから一定の法則を導き出すというものです。
科学において、法則として確立したものは、万人に等しく作用します。
それは個人の意思とは無関係です。
一方、占いでは、「あなたの運勢はこれこれですよ」と説明されても、占ってもらった人次第でその内容の受け止め方が異なるでしょう。
昨日の繰り返しになりますが、占ってもらった個人の意思が入り込む余地があるのです。
素直な方は、自分が占ってもらったことを「すごい! 当たってる」と思うでしょう。
私も、孫が生まれる前に、「新しい家族が増えるでしょう」という占いの結果が出て、
「うーん、どうしてわかったのだろう」とあとで不思議に思ったことがあります。
ところが、そもそも占いというものに対して疑いの心をもっている方は、「占いで人生なんて当てることはできない。ぜんぜんはずれだね」と思うでしょう。
占いで未来を予測した際、当然のことながら、当たる場合もあれば当たらない場合もあるわけです。
ここが科学と大きく違うところです。
2. 占いの存在理由
ではなぜ、今でも数多くの占いがあり、人々はお金を払ってまで占ってもらおうと思うのでしょうか。
『占いの謎』の著者は、
どんなに科学が進歩しようと、占いに頼る人がいなくなることはないだろう
と、文化人類学の観点から指摘しています。
占いは古代からあり、現在まで引き継がれていて、将来も続く、と主張しているのですね。
日常生活は「選択」の連続です。
どこの会社に勤めるのか。
結婚するのか、しないのか。
専業主婦か、ワーキングマザーか。
今日の晩ご飯のおかずは何にするか(笑)
そしてふと立ち止まったとき。
自分の選択は間違っていなかったのだろうか、と思う人もいるかもしれません。
しかし、過去のことを変えるわけにはいきません。
(過去のことの受け止め方を変えることはできます。)
では未来はどうでしょう。
これからどちらの方向に向かって進めばいいのだろうか、と思うことがあるかも
しれないですね。
そんな時、ちょっとピリッとした刺激をくれるのが、占いです。
(まあ晩ご飯のおかずを占ってもらう人はいないでしょうが)
3. 占いが「当たる」「当たらない」ということ
そもそも占いが「当たる」「当たらない」という問題の立て方が間違っているということはないでしょうか。
なにか未来のことを言い当ててみることが占いの本質ではなく、望ましい未来について、今行動すべきことは何かを教えてくれるのが「占い」だと思います。
ここらへんは、占いの手法によって、いろいろな説が出てくることでしょう。
ただ私はおどろおどろしい雰囲気で「あなたは今後このようになる」と半ば脅かされるような占いというのは受けたくありません。「幸せの壺を買いなさい」とかね(笑)
たとえば占いで「これから開運するには、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう」と出たとしたら、「ああ、感謝が大事なんだな」と素直に受け止めることができます。
あくまで今にスポットをあてて、行動指針のアドバイスをもらえるなら、占ってもらう価値は大いにあると思うのです。
4. 占いと科学は共存共栄
結局のところ、「占い」はなくなりませんので、「科学」と共存共栄していくものと思われます。
私はガリガリの占い信者ではありませんので、満月(新月?)の日にお祈りをするようなことはしません。
先日、専門業者にメール占いをしてもらいましたので、その結果をノートに書き写し、毎日何回も読み返しています。
もちろんその回答の中に、「科学」に反するようなことは書いてありません。
あなたも何か悩みを抱えていて、行き詰まっているのなら、一度占いをしてみるのも手かもしれません。
占いの方法はこちら
5. まとめ
以上、2回にわたって、「占い」と「科学」の関係について考えてみました。
行動を選択するのは自分自身です。
「占いでこうでたから、○○する」というのではなく、「占いでこのような結果になったから、それを参考にしながら、自分自身で人生を切り開いていく」という姿勢が大切でしょう。
- 科学が進歩しても、占いがなくなるということはない
- 占いは「当たる」「当たらない」というものではない
(アイキャッチ画像:アディさんによるからの写真)
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