『「うつ」を生かす』という本に認知療法について述べられています。
そこで、認知療法ができる場所を調べてみました。
1.認知療法が実施できる場所
東京都文京区に「東京認知行動療法センター」というものがあります。
利用料は、初回面接60分10,000円。継続面接60分10,000円となっています。
やはり保険がきかないので、高価になってしまうのでしょう。
『「うつ」を生かす』という本の中では、認知療法は1回50分のセットを12回から20回行なうとされています。また週に一度行なうとのことです。
センターの混雑状況がどのようになっているのかわかりませんが、きっと認知療法を受けている方は多数いると思います。
2.うつの症状
さて、『「うつ」を生かす』という本に戻ります。
うつの特徴的な症状があげられています。
(抜粋)
感情面の症状 気持ちが沈み込んだり、悲しい気持ちでこころがいっぱいになる意欲面の症状 何をする元気もなく家で横になっていたり、職場で仕事に身が入らなくなったりしてきます
行動面の症状 まわりから引きこもる 自分が直面している問題や自分の欠点のことをくよくよ思い悩みます
認知面の症状 集中力がなくなってきます 考えがまとまらず、思考力が落ちてきたと思える
身体面の症状 不眠、頭痛、食欲が落ちる(p49)
あなたに思い当たる症状はありましたでしょうか。
本の中には詳細な診断表がありますが、長くなるので、引用は避けます。
私は全身の痛みから始まりました。
「全身の痛み」といっても理解できないかもしれませんが、苦しくて、痛くて動けないという状況でした。そして後に腹痛に変わりました。
また、入院中は不眠に悩まされました。1日3時間睡眠などということもめずらしくありませんでした。強い睡眠薬を処方してもらうのですが、それも効きません。
あなたもこういった症状があるなら、心療内科を受診することをおすすめします。
3.認知療法を理解する
続いて、本に紹介されている認知療法についてさらにみていきましょう。
認知療法の基本は、人間の感情が認知、つまりものの見方と密接に関係していて、ものの見方を再検討することによって感情状態を変化させるという認識にあります(p74)
ちょっとこれだけではわかりにくいかもしれませんね。
認知療法における人間の感情は4つのグループに分けられます。
「うつ」「不安」「喜び」「怒り」です。
これらの感情からどのような「認知」(ものの見方)が出てくるのかを分析します。
その上で、「認知のゆがみ」に気づかせます。
思い込みが激しいと、正常な判断ができなくなってきます。そこで「一般の人ならどう考えるだろう」と、自分の認知と一般的な認知との違いを理解します。それによって、自分の認知を見直していくという作業になります。
それによって視野が狭くなっている「感情」を、変えていくことにつなげます。
その結果、「感情」もおさまってくる、という仕組みです。
4.まとめ
認知療法に関する書籍はたくさん出ています。読みやすそうなものを選んで、たとえば夫婦であればどちらかが協力者となりながら、自分で認知療法にトライしてみる価値があると考えます。
話はそれますが、「薬を安易に飲んではいけない」という言葉を耳にしました。
たとえば頓服など、薬に頼ってしまうと、自分の回復力が落ちてしまうそうです。
ただいま午前9時30分です。
この原稿を書きながら、私は強い不安感に襲われました。いつもなら作業をしているうちに落ち着いてくるのですが、今日はなかなか治りません。
しかたなく頓服薬を飲んでしまいました。
ちなみに昨夜は寝付かれませんでした。もともと睡眠薬を飲んでいるのですが、それに加えて頓服の睡眠薬を飲みました。眠ったのは23時30分ごろでしょうか。
そして今朝、4時半に目が覚めてしまいました。
私は22時には眠り、6時に起床するという8時間睡眠のロングスリーパーです。
眠れなかったことも不安感に関係しているのかもしれません。
頓服は飲んですぐ効くというわけではなく、時間がかかりますので、もう少しこの不安感と付き合う必要がありそうです。
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○今日の名言
何でも大胆にかからねばならぬ。
難しかろうが、
易しかろうが、
そんな事は考えずに、
いわゆる無我の境に入って
断行するに限る。
(勝海舟)
それでは最後に、「ありがとう」
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