普段から当たり前のように使っている日曜日、月曜日……という曜日の名前。
曜日はいつからできたか、疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、曜日はいつからできたのか、曜日の名称の起源、英語の曜日名の由来などについて説明します。
1.曜日はいつからできたのか
曜日はいつからできたのでしょうか。曜日が日本にもたらされたのは平安時代のことです。
中国から空海がもたらしたといわれています。
曜日は、暦の中で占いに使ったそうです。
日曜日を休みとする曜日が定められたのは明治時代の新暦になってからです。
なお、完全週休2日制が国家公務員・地方公務員に適用されたのは1992(平成4)年からです。
2.曜日の名称の起源
では、日曜日、月曜日……といった曜日の名称の起源はいつでしょうか。
新バビロニア王国(紀元前625年~紀元前539年)では、天文学が発達していました。
当時は天動説にたっていました。星の中でも、土星・木星・火星・太陽(日)・金星・水星・月は特別な星だととらえられていました。
この星の順番は、地球の周りをまわる速度が遅い順に並んでいます。
この7つの星が、1日24時間を、1時間ごと支配する星と定めました。
そして、1日の最初の星がその1日を支配する日としました。
たとえば一日目は土星に始まり火星に終わります。
土→木→火→日→金→水→月→土→木→火→日→金→水→月→土→木→火→日→金→水→月→土→木→火
これで24時間ですね。
支配する星は土星です。
次の日は、前日の火からの続きですから、日→金→水→月→……という具合に、太陽(日)に始まり水星に終わります。
支配する星は太陽(日)です。
このように、1日を支配していく星を並べると土→日→月→火→水→木→金という順番になります。
これで一週間の星が順序良く並びましたね。
キリスト教では日曜日が安息日なため、日曜を一週間の始まりとしました。
曜日の名称の起源は、星の名前にあったのですね。
3.英語の曜日の由来
続いて、英語の曜日の名称について、由来をみていきましょう。
- 日曜日 Sunday Sun(太陽)
- 月曜日 Monday Moon(月)
- 火曜日 Tuesday ドイツ神話の軍神テュール(Tyr)
- 水曜日 Wednesday 北欧神話の戦争と死の神オーディン(Woden)
- 木曜日 Thursday 北欧神話の雷神トール(Thor)
- 金曜日 Friday 北欧神話の女神フレイヤ(Freya)
- 土曜日 Saturday ローマ神話の農耕神サートゥルヌス (Saturnus)
オーディンってファイナルファンタジーに出てきたような気が? 違うか?

英語の曜日は、星の名前と違うんだな

本当、不思議ですね
このように、英語の曜日は、星だけではなく、神話に基づいています。
4.中国での曜日の呼び方
曜日の名前は中国から伝わったものですが、現在の中国語は日曜、月曜といった呼び方をしないのです。
日曜日を星期日、月曜日~土曜日を星期一~星期六と呼んでいます。
伝わった先の日本で日曜日、月曜日という呼び方が残っているのと比べると、なんだか面白いような気がします。
5.一週間の始まりは日曜日か、月曜日か
さて、一週間の始まりは日曜日でしょうか、月曜日でしょうか。
労働基準法では週の始まりを規定していませんが、通達で日曜日~土曜日を一週間としています。
中国・韓国・アメリカでも一週間の始まりは日曜日としています。
家のカレンダーを見ると、一週間は日曜日から始まっています。能率手帳は月曜日から始まっています。
6.まとめ
以上、曜日の名称について、いろいろな面からみてきました。
平安時代から現在まで、曜日が続いていることに、驚きを感じます。
月曜日から金曜日まで日勤で働いている人に関しては、月曜日が一週間の始まりと言ったほうがしっくりくるのかもしれませんね。
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